H. Moser & Cie presents The Manufacture - H. Moser & Cie.

   

モーザーのコメディ風ドキュメンタリー『ザ・マニュファクチュール』のご紹介

モーザーを題材にしたテレビ番組って、どんなものになると思われますか?そんなことを考えたことのある方は、ほとんどいらっしゃらないかもしれません。でも実は、もう作ってしまいました。ご紹介するのは、モーザーの有能なチームが作った遊び心あふれるオマージュ作品、『ザ・マニュファクチュール(The Manufacture)』。この作品は、オフィスの日常を描いた、ある有名なコメディ風ドキュメンタリー番組を彷彿とさせるスタイルで制作されています(どの番組のことかお察しかと思いますが、弁護士から「番組名は出すな」と言われておりまして…)。 『ザ・マニュファクチュール』は、「Very Rare(極めて希少)」なタイムピースを手がけている人々、つまり、不可能と思われるほど精緻なディテールを、モーザーの精神に忠実に何年もかけて極め続ける熟練職人たちへの敬意を込めた作品です。 自社一貫製造体制を敷く独立系のマニュファクチュールとして、精巧なタイムピースを構想し、開発し、世界に送り出すには、チーム全体の協力が欠かせません。デザイナー、エンジニア、そして熟練の時計職人まで、『ザ・マニュファクチュール』はモーザーの卓越した時計づくりを支える頭脳(と腕力)に敬意を表しています。 登場する多彩なキャラクターのそれぞれの役割を知ることで、ユニークな才能がどのように結集し、真に卓越した時計を生み出しているのかが見えてきます。それでは、まずは番組を見て、笑って、それから下にスクロールしてみてください。私たちの原動力となるものをじっくりとご覧いただけます。

時計製造の魔術師たち

『ザ・マニュファクチュール』にスターとして登場するのは、モーザーが誇る時計職人たち。彼らは、非常に複雑なコンプリケーションに命を吹き込みます。受賞実績を持つ非常に直感的なパーペチュアルカレンダーや魅惑的なフライングアワーズなどがその例です。こうした自社開発のイノベーションを実現できるのは、私たちのもとに業界屈指のエキスパートが揃っているからこそ。フローリン、エメリー、ユディット、アンナ=レナは、ムーブメントの製造、完璧な仕上げ、そしてほぼ超能力ともいえる精度でダブルヘアスプリングを重ね合わせる技術を通して、モーザーの伝統とクラフトマンシップへの情熱を体現しています。まさに、自社エンジニアリングの頂点を担う存在です。

時計メーカー、あるいはデリカテッセン?

創造の自由は、モーザーの DNA の不可欠な要素です。時計職人としてキャリアをスタートしたカスパーは、今ではその経験を生かして当社のデザインチームに所属。そこで、チームのスタッフがどのように成長し進化できるかを示しています。エルサンは、大胆な創造力を発揮し、斬新なアイデアを極めて希少なタイムピースへと昇華させます。長年にわたり、私たちは Vantablack、タンタル、宝石、植物、さらにはチーズといった素材から時計を作り上げてきました。エルサンが言うように、「ここが時計メーカーなのか、それともデリカテッセンなのか、時々わからなくなります」。 しかし、その背景では、本格的な時計製造技術がしっかりと支えています。モーザーの時計を構成するすべての部品は、テクノロジーと職人技が融合する最新鋭のファクトリーで自社製造されています。

スパイラルチーム:ダブルヘアスプリングの達人

H. モーザーの系列会社であるプレシジョン・エンジニアリング社は、ブランドを象徴するヘアスプリングをはじめとする主要部品の多くを自社で製造。これは、世界でもごくわずかな時計メーカーにしか成し得ないことです。このレベルの自社一貫製造体制と独立性こそが、時計製造業界において私たちを際立たせている理由です。ステファン率いるチームが、繊細なワイヤーを完璧に調整されたヘアスプリングへと仕上げます。その後、ユディットをはじめとする熟練の時計職人が、最先端の技術を駆使しながら、最適なダブルヘアスプリングのペアを見極めるために多大な労力を費やします。これは、モーザーによる精度への追求を象徴する並外れた匠の技です。

希少な遺産

私たちには長い歴史があります。正確に言うと、1828 年の創業です。シャルロッテンフェルスにあるモーザーの博物館にお越しの際は、キュレーターのマンディが、創業者ハインリッヒ・モーザーから現在も続く家族経営企業に至るまでの当社の歩みをご案内します。多くの企業とは異なり、私たちは常に自分たちらしさを貫いてきました。つまり、強い独立心を持ち、先駆者としての誇りを抱き、高級時計の伝統に深く根ざしています。だからこそ、自分たちの物語を自ら紡いできた今、次の章も、自分たちらしく描いていけるのです。